Veritas NetBackupにおいて、NetBackupクライアントとの接続に問題があった場合の調査手法についてメモ書き
1.1 マスタサーバ/メディアサーバ上での名前解決確認
マスタサーバ/メディアサーバ上で、/usr/openv/netbackup/bin/bpclntcmd もしくは C:\Program Files\Veritas\NetBacku\bin\bpclntcmd.cmd を実行して、自身の名前解決状況を確認する。
# bpclntcmd -hn マスタサーバ/メディアサーバ名 # bpclntcmd -hn ドメイン名付きのマスタサーバ/メディアサーバ名 # bpclntcmd -ip IPアドレス
ここで予期しないIPアドレスが出てきてしまうのであれば、ホスト名/IPアドレス/DNS設定を見直すこと。
続いて問題が発生しているクライアントについての名前解決状況を確認する。
# bpclntcmd -hn クライアントホスト名 # bpclntcmd -hn ドメイン名付きのクライアントホスト名 # bpclntcmd -ip クライアントのIPアドレス
クライアントホスト名からIPアドレスが取得できないようであれば、DNS設定を見直し、DNS関連の設定変更ができない場合は hostsファイル(/etc/hosts, C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts)にクライアントホスト名のエントリを追加すること。
追加後は、再度bpclntcmdを実行して、状況が変化したことを確認する。
1.2. クライアント上での名前解決確認
クライアント上で、/usr/openv/netbackup/bin/bpclntcmd もしくは C:\Program Files\Veritas\NetBacku\bin\bpclntcmd.cmd を実行して、自身の名前解決状況を確認する。
# bpclntcmd -hn クライアントホスト名 # bpclntcmd -hn ドメイン名付きのクライアントホスト名 # bpclntcmd -ip クライアントのIPアドレス
通常はクライアント自身については正常に情報が取得できるはずです。
続いてマスタサーバ/メディアサーバについての名前解決状況を確認
# bpclntcmd -hn マスタサーバ/メディアサーバ名 # bpclntcmd -hn ドメイン名付きのマスタサーバ/メディアサーバ名 # bpclntcmd -ip IPアドレス
マスタサーバ上で実行した結果と異なる場合は、名前解決情報のキャッシュが残存している可能性があるため、「bpclntcmd -clear_host_cache」を実行してキャッシュ削除した上で、再度、名前解決状況を確認する。
マスタサーバ/メディアサーバ名からIPアドレスが取得できないようであれば、DNS設定を見直し、DNS関連の設定変更ができない場合は hostsファイル(/etc/hosts, C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts)にマスタサーバ/メディアサーバ 名のエントリを追加すること。
1.3. クライアント上でマスタサーバが認識している情報の確認
クライアント上で、/usr/openv/netbackup/bin/bpclntcmd もしくは C:\Program Files\Veritas\NetBacku\bin\bpclntcmd.cmd を実行して、NetBackupが認識しているホスト名情報を確認する。
# bpclntcmd -pn -verbose
2.1. 接続テストを実施
マスタサーバ上で、/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bptestbpcd もしくは C:\Program Files\Veritas\NetBacku\bin\admin\bptestbpcd を実行して、 マスターサーバからクライアントへの接続テストを実施します。
# bptestbpcd -client クライアントホスト名 -verbose -debug